本格パスタ・アッラ・ジェノベーゼ(ナポリ風玉ねぎ
牛肉のじっくり煮込みラグー)

作者 CookFrames
0
0/5 (0)

山盛りの玉ねぎがとろけるような牛肉とともにじっくりと溶け合い、甘みとコク、旨味が凝縮された深い琥珀色のジャム状ソースへと変化する、ナポリ伝説のパスタレシピです。

↓ 材料 ↓ 手順

「ジェノベーゼ」という名前ですが、このパスタはジェノヴァのバジルソースではなく、ナポリを代表する伝統的なお肉のソースです。特徴は、お肉の約3倍という驚くほどの量の玉ねぎを使うこと。弱火で5時間かけてじっくり煮込むことで、山盛りの野菜がシルクのように滑らかで深いマホガニー色の極上ソースへと生まれ変わります。時間をかけるからこそ出会える、スローなキャラメリゼの魔法をぜひ体感してください。

じっくりキャラメリゼされた玉ねぎと牛肉の深いコクが詰まったジェノベーゼソースに、カサレッチェパスタを絡め、削りたてのパルメザンチーズを添えて。
じっくりキャラメリゼされた玉ねぎと牛肉の深いコクが詰まったジェノベーゼソースに、カサレッチェパスタを絡め、削りたてのパルメザンチーズを添えて。
準備時間25 mins
調理時間5 hr
合計時間5 hr 25 mins
分量4人分
難易度普通
カロリー650 kcal

材料

作り方

  1. 1セロリの下ごしらえ
    白いまな板の上で、包丁を使って緑色のセロリの茎を細かく刻むシェフの手元のアップ

    まずはソースのベースとなる香味野菜を準備します。セロリの茎をよく洗い、均一な大きさのみじん切りにします。これらの野菜が長い煮込み時間の間にゆっくりと溶け込み、最終的なソースに深いコクと豊かな風味を与えます。

    Tip: 刻む前にセロリの硬い筋をピーラーなどで取り除いておくと、仕上がりのソースの口当たりがより滑らかになります。
  2. 2にんじんを角切りにする
    まな板の上で、包丁を使って鮮やかなにんじんを小さな均一の角切りにする手元

    にんじんの皮をむき、小さく均一な角切りにします。にんじんはセロリや大量の玉ねぎとともに、数時間かけてじっくりと煮込まれ、キャラメリゼされて肉ソースに完全に溶け込み、絶妙な甘みとボディを生み出します。

    Tip: 他の香味野菜と同じスピードで柔らかくなりソースに馴染むよう、できるだけ小さくサイズを揃えて刻んでください。
  3. 3玉ねぎをスライスする
    白いまな板の上で、プロ用の牛刀を使って赤玉ねぎを薄く均一なスライスにする細部

    玉ねぎの皮をむき、繊維に沿って薄切りにします。本格的なパスタ・アッラ・ジェノベーゼには、お肉の約3倍という驚くほど大量の玉ねぎが必要です。これがじっくりと熱を通すことで、濃厚でジャムのような極上ソースへと変貌します。

    Tip: よく研いだ包丁を使うと、薄くきれいに切れるだけでなく、涙の原因となる成分の放出を抑えることができます。
  4. 4牛肉を大きめの角切りにする
    白いまな板の上で、きれいなサシの入った生の牛肩バラ肉を大きめの角切りにカットしている様子

    生の牛肩バラ肉を、大きめで厚みのある角切りにします。バラ肉は結合組織が豊富で、じっくり煮込むことでとろけるように柔らかくなり、甘い玉ねぎソースと最高の相性になります。

    Tip: お肉を小さく切りすぎないでください。大きめに切ることで、長時間の煮込みでも肉汁を保ちやすく、後で手でほぐしやすくなります。
  5. 5牛肉をコールドスタートで焼く
    熱い赤いフライパンの中で、表面がこんがりときつね色に焼け、軽い湯気が上がっている角切りの牛肉

    フライパンが冷たい状態でお肉を並べ、そこから中火にかけます。このコールドセア製法を用いることで、お肉全体に均一にきれいな焼き色がつき、ソースに圧倒的な深みをもたらす香ばしさが生まれます。

    Tip: フライパンに一度にお肉を詰め込みすぎないでください。肉が重なると焼き色がつかずに蒸し焼きになってしまうため、量が多い場合は数回に分けて焼きましょう。
  6. 6野菜を炒める
    お肉を焼いた後のオイルと香味野菜が入ったフライパンに、ボウルから大量の刻んだ玉ねぎを投入して炒め始めるところ

    焼き色のついたお肉を一度取り出し、同じフライパンにスライスした大量の玉ねぎ、にんじん、セロリを入れます。中強火で、しんなりとしてボリュームが減るまで炒めます。玉ねぎから出る水分が、フライパンの底についたお肉の旨味を溶かし出してくれます。

    Tip: 最初はフライパンから溢れそうなほどの量に見えますが、火が通るにつれて劇的にカサが減り、キャラメリゼされていきます。
  7. 7赤ワインでデグラセする
    赤いフライパンの中で、しんなりした玉ねぎやセロリのベースの上にこんがり焼けた牛肉を戻し、赤ワインを注いで旨味を溶かし出している様子

    焼き色をつけた牛肉を、しんなりとした野菜の入ったフライパンに戻し入れます。赤ワインを注ぎ、フライパンの底にこびりついた旨味をこそげ落とすように絶えず混ぜます。アルコールのツンとした香りがしっかり飛ぶまで加熱します。

    Tip: 玉ねぎ本来の甘みを引き立てつつ、牛肉の濃厚な旨味と調和させるために、甘口ではなくすっきりとした辛口の赤ワインを使用してください。
  8. 8水を加えて煮込み始める
    スライスした玉ねぎ、にんじん、セロリ、そしてお肉が軽い液体の中でコトコトと煮込まれ、湯気が上がっているフライパン

    野菜が柔らかくなり、赤ワインを加えて一煮立ちさせたら、フライパンに少量の水を加えます。これが長時間の煮込みプロセスに必要な水分となり、玉ねぎが徐々に崩れて濃厚なソースへと変化するのを助けます。

    Tip: 水を入れすぎないように注意してください。これから数時間かけて煮込んでいく過程で、玉ねぎ自体から驚くほど大量の水分が染み出てきます。
  9. 9ジャム状になるまでじっくり煮込む
    フライパンの中で、濃厚なマホガニー色に変化し、ジャムのようになった玉ねぎと牛肉のソースがコトコト煮詰まっているアップ

    弱火に落とし、約5時間じっくりと煮込みます。玉ねぎの形が完全に消えて、美しいマホガニー色のジャム状になるまで火を入れます。ソースがぽってりと濃厚になり、旨味が限界まで凝縮されたら煮込み完了です。

    Tip: 玉ねぎが完全に溶ける前にソースが煮詰まりすぎて焦げ付きそうになったら、ごく少量の水を足して滑らかな質感を保ってください。
  10. 10柔らかくなった牛肉をほぐす
    手袋をした手で、濃い色のソースが入ったステンレス製のボウルの中で、じっくり煮込まれてホロホロになった牛肉を細かくほぐしている様子

    お肉がフォークで簡単に崩れるほど柔らかくなり、ソースの熱が少し落ち着いたら、お肉を一度取り出して手で細かく繊維に沿ってほぐします。この伝統的なひと手間により、お肉が濃厚な玉ねぎソースと完璧に一体化します。

    Tip: お肉がまだ温かいうちにほぐすと、繊維が簡単にほどけるため、とてもスピーディーかつ綺麗に作業できます。
  11. 11カサレッチェパスタを茹でる
    ガスコンロの上の鍋で沸騰したお湯の中に、白いお皿からカサレッチェパスタを投入している様子

    大きな鍋にたっぷりの湯を沸かして塩を加え、カサレッチェパスタを入れます。パスタは後でソースと合わせる際にさらに火が通って旨味を吸い込むため、芯が少し残る硬めのアルデンテに茹で上げます。

    Tip: パスタをザルに上げる前に、茹で汁を1カップほど取っておいてください。後でソースを乳化させ、パスタによく絡めるために不可欠です。
  12. 12ソースを温め直す
    ステンレスのフライパンの中で、濃厚なダークカラーのミートソースとほぐした牛肉を、ヘラを使って弱火で優しく混ぜ合わせながら温めている様子

    旨味が凝縮された玉ねぎソースとほぐした牛肉を、きれいなフライパンに戻し、オリーブオイルを軽くひと回しします。茹で上がったパスタと合わせる直前に、湯気が上がるまで弱火で優しく温めます。

    Tip: キャラメリゼされた玉ねぎは糖分が多いため、強火で温め直すと焦げやすくなります。必ず弱火でじっくり温めてください。
  13. 13パスタとソースを絡める
    ステンレスのフライパンの中で、茹で上がったカサレッチェパスタを濃厚な肉と玉ねぎのダークソースに優しく和えている様子

    温めたジェノベーゼソースのフライパンに、茹でたてのカサレッチェパスタを加えます。取っておいたパスタの茹で汁を少量加え、弱火で優しく全体を煽るように混ぜ合わせます。水分と油分が乳化し、パスタにツヤのあるソースが完璧に絡みつきます。

    Tip: カサレッチェは特有のひねりが入った形状をしているため、ほぐしたお肉や濃厚な玉ねぎソースを内側にしっかりと抱き込み、最高のコンビネーションを楽しめます。

保存と温め直しの方法

冷蔵保存
3–4日間
ソースはパスタと別に保存してください。冷蔵庫で一晩寝かせることで、玉ねぎの甘みと肉の旨味がさらに深く馴染みます。
冷凍保存
約2ヶ月間
ラグーソースを密閉容器や保存袋に入れて冷凍します。食べる前日に冷蔵庫に移してゆっくり解凍してから温め直してください。
温め直し
約5分
フライパンにソースを入れ、中弱火で温めます。その際、少量のパスタの茹で汁(または水)を加えると、絞まったソースが再びツヤのある滑らかな状態に戻ります。

カロリー消費

ランニング
一定のペース(時速約9km)のジョギングで約70分。
ジム(筋トレ)
中程度の負荷のウエイトトレーニングで約95分。
ウォーキング
早歩き(時速約5km)で約2時間10分。

よくある質問

諸説ありますが、15世紀にナポリの港湾地区で働いていたジェノヴァ出身の料理人たちが、玉ねぎをベースにした肉の煮込み料理を伝えたことが始まりとされ、それが現地で発展してナポリを代表する伝統料理として定着したと言われています。
使用可能ですが、玉ねぎの深いキャラメリゼ(焦がし飴色化)による甘みとコクが不十分になりがちです。本来の深い色合いと凝縮された旨味を出すには、厚手の鍋を使い、フタを開けて弱火でじっくり水分を飛ばしながら煮込むのがベストです。
冷たいフライパンから肉を加熱することで、お肉の表面が急激に縮んで硬くなるのを防ぎます。脂身がじんわりと溶け出し、肉全体にムラなく均一できれいなキツネ色の焼き目をつけることができます。
No ratings yet

このレシピをどう評価しますか?