本格自家製マー油(焦がし
んにく油)の作り方
九州地方のとんこつラーメンに欠かせない「マー油」の作り方をマスターしましょう。にんにくを3段階の揚げ具合で仕上げることで、深みのある香ばしさとスモーキーなコクを引き出します。
マー油(焦がしにんにく油)は、熊本ラーメンをはじめとする九州ラーメンの風味を決定づける魔法の調味料です。濃厚な豚骨スープに、独特の香ばしさと奥深いコクを与えてくれます。にんにくを理想的な黒さに仕上げつつ、嫌な苦味を出さないためには、3回に分けて取り出す伝統的な技法が鍵となります。
材料
- 100 g にんにく(皮をむいて薄切りにしたもの)
- 100 ml ラード
- 100 ml ごま油
作り方
- 1油とにんにくを合わせる

小鍋にラード、ごま油、そしてスライスした生のにんにくを入れます。火をつける前に、にんにくが油にしっかりと浸かっていることを確認してください。冷たい油の状態から加熱を始めることで、にんにくの風味をじっくりと油に移し、急激な焦げ付きを防ぐことができます。
Tip: にんにくの厚さを均一に揃えて切ることで、揚げムラがなくなり、全てのチップを同じタイミングで仕上げることができます。 - 2加熱してにんにくを揚げる

中火にかけて油の温度を上げていきます。温度が上がるにつれてにんにくの水分が抜け始め、絶え間なく泡と蒸気が出てきます。温度が均一に伝わり、にんにくが重ならないように、かす揚げなどでゆっくりとかき混ぜながら揚げていきましょう。
Tip: 油が温まってくると、色の変化が非常に速くなります。鍋から目を離さず、常に色味をチェックしてください。 - 31回目のにんにくを取り出す

にんにくの色を注意深く観察します。一部が薄いきつね色(ライトブラウン)になったら、全体の約3分の1をかす揚げで丁寧にすくい取り、別皿に取っておきます。これがマー油に「甘み」をもたらします。
Tip: にんにくを段階的に取り出すことで、一つの鍋の中で異なる風味の層を作り出すことができます。 - 42回目のにんにくを取り出す

残りのにんにくをさらに揚げ続けます。全体が濃い茶色(ダークブラウン)になったら、さらにその半分(全体の3分の1)をすくい取ります。これは香ばしい「風味」のベースとなります。
Tip: 水分が抜けるほど色の変化が加速します。焦げすぎないよう、手早く作業を行うのがコツです。 - 5最後のにんにくを真っ黒に仕上げる

最後のにんにくを、真っ黒に近い色になるまで揚げます。理想的なスモーキーさを出すためにしっかりと色を付けますが、炭のようにカサカサになる手前で火を止め、油から引き上げてください。全て取り出したら、にんにくと油を完全に冷まします。
Tip: 伝統的なマー油にするには、冷めた後に3段階の全てのにんにくと油を一緒にミキサーやブレンダーにかけ、滑らかな黒いペースト状にします。